2012年10月14日

今週のプロ棋戦の結果(2012/10/7〜13)

今週のプロ棋戦のうち、以下の3局を紹介したい。

1.2012年10月7日放送 永瀬五段ー木村八段戦
  (第62回NHK杯戦2回戦)
  千日手指し直しで木村勝ち

2.2012年10月11日 永瀬五段ー藤森四段戦
  (第43期新人王戦決勝三番勝負第1局)
  永瀬勝ち

3.2012年10月12日 深浦九段ー羽生三冠
  (第62期王将戦挑戦者決定リーグ)
  深浦勝ち

1.2012年10月7日放送 永瀬五段ー木村八段戦
  (第62回NHK杯戦2回戦)


先手中飛車に後手△6四銀型

20121014(第1図).png

第1図の▲6六銀に解説の広瀬七段は驚いていた。▲6六銀はうまく捌けない
ため▲6六角が最善とされているとのこと。以下△4二金寄に▲9七角が研究
の一手か?

その後、終盤まで進むが95手で千日手。

それにしても、永瀬五段は千日手が多い。

20121014(第2図).png

千日手指し直し局は、ゴキゲン中飛車(超速対△4四銀型)となった。
2枚銀に対して△7二金型は比較的新しい指し方。

第2図は5一から5二に飛車を上がったところ。広瀬七段は「△5二飛は見た
ことがない」とのこと。以下、▲3五歩から仕掛けて木村八段が勝ち切った。
▲3二成桂と金を取った後、4二〜5二に寄った手が印象に残る。

この2枚銀の形は先手がよくなる変化が多いような気がする。研究課題。

千日手局も指し直し局も私が課題ととらえている将棋になり、2局見られて
得した気分。

2.2012年10月11日 永瀬五段ー藤森四段戦
  (第43期新人王戦決勝三番勝負第1局)


今期の新人王戦は、永瀬五段と藤森四段で優勝を争うことになった。
藤森四段は、ご存知のとおり、藤森女流の息子。

先手の中飛車に対して、後手は5筋の位を取らせてイビ穴に。先手も穴熊。
この形の相穴熊は、振り飛車が主導権を握りやすいと思う。戦いが始まってし
ばらく進んで第3図。

20121014(第3図).png

ここでの△1四歩には驚いた。
まさか、後手から△1四歩と突くとは思わなかった。

以下、大熱戦の末、177手で永瀬五段の勝ち。

3.2012年10月12日 深浦九段ー羽生三冠戦
  (第62期王将戦挑戦者決定リーグ)


王将リーグに、いよいよ羽生三冠が登場。
後手番での作戦が注目されたが、以外なゴキゲン中飛車。
王座戦の後手番での、角交換四間飛車、2手目△3二飛に続き、いろいろ試し
ているのかもしれない。

戦形は、超速対△4四銀型で、後手は穴熊に。

20121014(第4図).png

深浦九段は早い段階での角出を好むようだ。角出により後手の左金の動きが
制限されている。深浦九段は▲7七角〜▲8六角と上がったこともある。

以下、深浦九段がペースをつかみ、微差のリードを保ったまま終盤に。
中終盤にかけて見応えのある攻防が続き、難解な終盤との評。

ハイライトは第5図。

20121014(第5図).png

感想戦では第5図の検討に最も時間を費やしたらしい。

本譜は△6五歩だったが、△8六馬や△8五歩も検討された。
難解だが、後手が勝つ順は見つからなかった。

結果は121手で深浦九段の勝ち。微差のリードを最後まで保った1局だった。

羽生三冠が負けたのは8月29日の王座戦第1局で渡辺王座(当時)に負けて
以来で、連勝は6でストップ。

王将リーグは、第62期王将戦挑戦者決定リーグ展望で記載した予想が早くもは
ずれる気配?深浦九段は2連勝となり、4期ぶりの挑戦のチャンス。

一方、羽生三冠は黒星スタート。ここ2年は最終局で残留を決めており、悪い
流れか?挑戦を狙うには次の久保戦は負けられない。




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posted by yamataka at 08:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 棋界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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