2012年11月24日

石田流対左美濃 ▲9五歩からの仕掛け

20121124(テーマ図).png

2012年11月20日の久保九段対澤田四段(朝日杯)より。
今日は▲7七角型の仕掛けを見ていきたい。

ここから久保九段が仕掛ける。

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朝日杯将棋オープン戦は面白いシステムだ。

トーナメント方式だが、4人ごとに1つのブロックを構成し、1日でブロック
の勝者を決め、その勝者が次に進む方式だ。アマチュア10人、女流棋士6人が
参加し、プロ棋士以外の参加者が多いのも特徴だ。

11月20日は2次予選で、井上九段、大石四段、澤田四段、久保九段のブロック
の対局が行われた。

結果は以下のとおり。
井上九段○−●大石四段
久保九段○−●澤田四段
井上九段●−○久保九段

振り飛車党にとっては、久保九段の将棋を2局見ることができ、しかも勝利
ということでうれしい1日だった。

井上−久保戦はゴキゲン中飛車対居飛車穴熊の面白い将棋だったが、今日は
久保−澤田戦を紹介したい。

20121124(第1図).png

第1図はテーマ図から12手ほどさかのぼった局面で、2011年3月に指された
久保−豊島戦(第60期王将戦七番勝負第6局)と同一局面。

第1図以下の指し手
▲9六歩 △9四歩 ▲9八香 △8四飛
▲4六歩 △2三銀 ▲4七銀引△3二金
▲5六歩 △8二飛 ▲3六歩 △7二飛
(テーマ図)

久保−豊島戦では第1図で▲6五歩と仕掛け、以下、△8四飛▲4六歩
△6五歩▲同銀△6四銀▲同銀△同飛▲6七歩△5五歩(参考1図)と
進んだ。

20121124(参考1図).png

▲6五歩に△8四飛がうまい受け。参考1図の局面は先手が面白くない。
結果は久保王将(当時)が勝ったが、第1図での▲6五歩の仕掛けは△8四飛
で先手困っているというのが現在の結論となっている。

このあたりの手順は、久保振り飛車実戦集で解説されている。

ということで、現状は第1図の局面は先手がどうやって仕掛けの糸口をつかむ
か苦心している状態だ。

久保ー澤田戦の第1図から4手後の△8四飛の局面は、1週間前に指された
菅井−斎藤戦(C級2組順位戦)と同一局面。

菅井−斎藤戦は、以下、▲4五銀△2三玉▲3六銀△5五歩▲5六歩△同歩
▲4五銀△5七歩成▲同金△5五歩(参考2図)と進んだ。

20121124(参考2図).png

参考2図の局面は、先手がうまく指しているとは思えない。
以下、後手の斎藤四段が優位にすすめ、勝ち切った。

久保ー澤田戦に戻る。

テーマ図直前の△8二飛〜△7二飛は先手に仕掛けの順を与えてしまい、
よくなかったようだ。

20121124(テーマ図).png

テーマ図以下の指し手
▲9五歩 △同 歩 ▲同 香 △9四歩
▲同 香 △同 香 ▲9五歩 △9二飛
▲9四歩 △同 飛 ▲9五香 △8四飛
▲9六飛 △7四歩 ▲6五歩 △8六歩
▲9三香成△7五歩 ▲8三成香△同 飛
▲3三角成△同 桂 ▲6四歩 △同 銀
▲9二飛成△5三飛 ▲8一竜(結果図)

久保九段はうまく仕掛けのタイミングをつかみ、▲9五歩から仕掛けた。

20121124(結果図).png

結果図は先手ペースで、そのまま久保九段が押し切った。

本局は先手の仕掛けがうまくいったが、石田流側が仕掛けに苦労する状況は
まだまだ続きそうだ。




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posted by yamataka at 10:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石田流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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