2012年12月01日

石田流対左美濃 △1五歩型

20121201(テーマ図).png

テーマ図は私の実戦から(意外なことに私が後手番)。

2011年に指された久保−谷川戦(第70期A級順位戦)と比較しながら
見ていきたい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.久保−谷川戦

20121201(参考1図).png

参考1図は、2011年9月16日に指された久保利明二冠−谷川浩司九段戦
(A級順位戦)。テーマ図と比べていただきたい。

テーマ図は△1五歩型のため、参考1図と2手の差がある。
その差は、テーマ図では先手が▲4六歩と突いていることと、後手が△8五歩
と突いていないこと。

両局とも同じような仕掛けになるが、形の違いがどう影響するか?

まずは、久保−谷川戦から。

(参考1図以下の指し手)
▲4五銀 △2三銀 ▲6五歩 △同 歩
▲7四歩 △同 歩 ▲5四銀 △同 銀
▲3三角成△同 桂 ▲7四飛 △7三歩
▲5四飛 △4五角(参考2図)

手順中、▲3三角成のところ▲7四飛は、△6六歩▲7一飛成△8三飛
▲4一竜△5一金で竜を取れるので後手がいい。

20121201(参考2図).png

参考2図は難しい局面だが、先手の攻めが無理気味のようで、
結果は後手の谷川九段の勝ち。

参考2図の最終手△4五角が私の実戦だとどうなるか?

2.私の実戦

20121201(テーマ図).png

私の実戦に戻る。

テーマ図以下の指し手
▲6五歩 △同 歩 ▲4五銀 △2三銀
▲7四歩 △同 歩 ▲5四銀 △同 銀
▲7四飛 △7三歩 ▲5四飛(第1図)

手順中▲7四飛に対する△7三歩では、久保−谷川戦の変化手順のように、
△6六歩▲7一飛成△8三飛▲4一竜△5一金で竜を取りに行く方がよかった
かもしれない。

先手がこの変化を避けたければ、先に▲3三角成△同桂としてから▲7四飛と
走ることになる。

20121201(第1図).png

第1図以下の指し手
△5三歩 ▲3三角成△同 桂 ▲7一角
△9二飛 ▲5三角成△同 金 ▲同飛成
(第2図)

久保−谷川戦も似たような将棋になったが、久保−谷川戦では既に△4五角と
打っている局面なので、▲5三同飛成に△8九角成と桂を取ることができた。

それに比べると、本譜は後手が出遅れている。

第1図からの指し手を振り返ると、△5三歩が問題だったと思う
角交換から▲7一角と打たれ、結果的に取られるのであれば、わざわざ歩を
打つ必要がない。

△5三歩では△6六歩と突いておけば、先手は角交換からさばくことができず、
飛車も窮屈だ。したがって、第1図で△6六歩と突いておけば後手も指せる
のではないかと思っている。


蛇足だが、△9二飛▲5三角成は2手とも疑問手。
▲5三角成では▲8四飛と回る手があった。したがって、△9二飛では
△7二飛とするしかなかった。

20121201(第2図).png

第2図となっては後手から見て全く自信がないが、何とか勝つことができた。

3.早分かり石田流定跡ガイド

最近購入した早分かり石田流定跡ガイドに△1五歩型が書かれていた。

解説されているのは2手遅れている分、△3一玉△2二角型のまま△8五歩と
突く指し方。機を見て△3三角〜△2二玉と上がっている。

あとは、先手に仕掛けられる前に△5五歩と突いて▲4七銀と引かせる指し方
もある。

美濃囲いだと端が窮屈なので穴熊に囲う指し方もあり、私も指したことがある。

石田流対左美濃と言ってもいろいろなバリエーションがあり、奥が深い。




記事が気に入ったら、ポチッとお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ




posted by yamataka at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石田流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック