2012年12月20日

ゴキゲン中飛車対超速 菅井流(谷川−佐藤戦)

20121220(テーマ図).png

佐藤康光王将が順位戦で再び菅井流を採用した。

2012年12月14日に指された谷川浩司九段−佐藤康光王将のA級順位戦の1局。

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テーマ図は、超速に対する菅井流と言われている指し方。

当ブログでもとりあげた羽生−佐藤戦(第71期A級順位戦5回戦)に続き、佐藤王将は菅井流
を採用した。

羽生三冠は▲4六銀を採用したが、谷川九段はどのような対策を見せるのか?

テーマ図以下の指し手
▲7八銀 △3二銀 ▲7七銀 △6四歩
(第1図)

谷川九段が採用したのは▲7八銀。

羽生−佐藤戦の修正版を見たかったので少し残念だったが、▲7八銀も有力な作戦。

▲7七銀に対する△6四歩は佐藤王将独特の指し手。
過去に、NHK杯戦での対佐藤天彦七段戦、棋王戦での森内俊之名人戦で△6四歩を採用して
いる。

なお、菅井ノート後手編では▲7七銀に対して△5六歩が解説されており、△6四歩は解説さ
れていない。

20121220(第1図).png

第1図以下の指し手
▲6六銀 △4五歩 ▲4六歩 △6五歩
(第2図)

佐藤王将は、4、5、6筋の位を取る。何とも大胆な構想で、佐藤王将らしい。

20121220(第2図).png

第2図で▲6五同銀は△5六歩と突かれてまずいので、▲7七銀と引く。

以下、互いに玉を囲い合って第3図。

20121220(第3図).png

第3図以下の指し手
▲4五銀 △4三銀 ▲4四歩 △同 銀
▲3四銀 △1五角 ▲4七飛 △5三銀
▲4三歩 △3二飛 ▲3五歩 △2六角
▲6八銀(第4図)

谷川九段が▲4五銀と出て、戦いが始まる。

右銀は玉から遠いし、▲7七銀と▲8八角が取り残されているのでどうかと思っていたが、
第4図の▲6八銀で遊んでいた角が働きだし、急に先手がよくみえてきた。

20121220(第4図).png

第4図以下、難しい戦いが続くが、先手ペースを保って第5図。

20121220(第5図).png

第5図以下の指し手
▲9五歩 △1九龍 ▲9四歩 △6四香
▲7七桂 △9四銀 ▲9二歩 △同 香
▲9三歩 △同 香 ▲同角成(第6図)

第5図で谷川九段は▲9五歩と端攻めを敢行。6二の金が壁になっているので、
端攻めは有効だ。

20121220(第6図).png

第6図以下、谷川九段は後手玉の左側には手をつけず、端攻めだけで寄せきった。
▲9五歩からの端攻めだけで寄せきったのは見事であった。谷川九段のこのような将棋を見る
のは久し振りだ。

これで、谷川九段が2勝4敗、佐藤王将が3勝3敗となった。
残留に向けて残り3局、頑張ってほしい。




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posted by yamataka at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゴキゲン中飛車対超速 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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