2013年01月12日

矢倉脇システム 飛車切り不発(渡辺−羽生戦)

20130112(テーマ図).jpg

テーマ図は、2013年1月7日に指された渡辺明竜王−羽生善治三冠戦(第38期棋王戦)。

2013年前半の主役を決める大一番。

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1.本局の位置づけ

本局は、第38期棋王戦挑戦者決定二番勝負第2局。

勝った方が挑戦者になる大一番。将棋ファンにとっては年始からたまらない展開だ。

第1局をとりあげた当ブログの記事で、第2局では羽生三冠の後手が決まっているかのような
記載をしたが、そうではなかった(失礼しました)。

あらためて振り駒を行った結果、渡辺竜王が先手となった。

本局は、矢倉脇システムとなった。渡辺竜王は、得意の3七銀戦法を採用しなかった。

2.テーマ図までの指し手

20130112(基本図).jpg

基本図以下の指し手
▲6四角 △同 銀 ▲2六銀 △6九角
▲1五歩 △同 歩 ▲同 銀(第1図)

脇システムの定跡で、先手の攻め、後手の受けという展開になる。

第1図の▲1五同銀では▲1五同香の実戦例もある。

20130112(第1図).jpg

第1図以下、後手は専守防衛の指し方もあるが、羽生三冠は8筋を突き捨てるなど反撃含みで
受け、テーマ図に進む。

3.テーマ図以下の指し手

20130112(テーマ図).jpg

テーマ図以下の指し手
△8六飛!▲同 歩 △6九馬 ▲3七桂
△8七歩 ▲同 玉 △7九角成▲6八飛
(第2図)

テーマ図で△8六飛といきなり飛車を切ったのには驚いた。

ただ、この飛車切りは成立していなかったようで、▲3七桂が好手。これで飛車の横利きが
通った。以下、羽生三冠が攻めるが、少し足りない感じだ。

20130112(第2図).jpg

第2図から20手ほど進んで第3図。

▲1五角が竜金の両取りとなっている。王手をかけながら先手の飛車を取る順が回れば、後手
が勝てるかもしれないと思いながら、中継を見ていた。

20130112(第3図).jpg

第3図以下の指し手
△2八竜 ▲4二角成△1九竜 ▲6九桂
(投了図)まで105手で先手の勝ち

第3図では、△6七金▲同香△2八竜と指せば、詰めろ飛車取りでどうかと思いながら見てい
た。

しかし、先手に金を渡すと後手玉は詰むらしい。

したがって、本譜の手順はやむを得ない。

20130112(投了図).jpg

先手玉は詰まないので、この局面での投了はやむを得ない。

4.まとめ

テーマ図での羽生三冠の飛車切りは不発に終わった。ということは、この将棋のテーマ図の時
点では既に先手がいいのかもしれない。

これで、渡辺竜王は王将戦に続き連続挑戦を決めた。

3月までの主役は間違いなく渡辺竜王。一気に三冠のチャンスだ。




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posted by yamataka at 10:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 矢倉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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