2013年02月24日

羽生五段−中原棋聖のNHK杯戦

最近、CSの囲碁将棋チャンネルで昔のNHK杯戦を放送している。

その中で羽生五段が初優勝を決めたときの放送が面白かった。

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時は今から24年ほどさかのぼり、1989年3月に放送された第38回NHK杯戦の決勝戦。

対局者は羽生善治五段と中原誠棋聖。解説は故大山康晴十五世名人、聞き手は故永井英明氏。
なんとも懐かしい思いにひたった。

羽生五段は18歳、中原棋聖は41歳(今の羽生さんと同じくらい)、大山十五世名人は66歳で亡
くなる3年前。

インタビューに答える羽生五段が初々しいのが印象的。当然ながらまだ王者の風格はない。
現在の羽生三冠も若く見えるが、王者の風格があり堂々としている。

将棋は羽生五段がひねり飛車から一方的に攻める展開になり、見事に初優勝を飾った。
大山十五世名人の解説も的確で、羽生五段の指し手をピッタリ当てている。

この年のNHK杯戦で衝撃的だったのは、羽生五段が、大山、加藤、谷川、中原と4人の名人
経験者に勝って優勝したこと。中でも対加藤戦の▲5二銀は強烈な印象を残した。

すごい若手が出てきたと思ったが、これほどの大棋士になると想像した人は何人いただろう
か?

大山十五世名人の解説で印象的だったのは、中原、羽生に対する見解。
中原棋聖は自分を負かして名人になった人なので、後継者として認めており、将棋の強さにつ
いては絶大な信頼を置いているような話しぶりであった。というか、自分を負かした人なのだ
から強くいてもらわないと困るという思いもあったのかもしれない。

一方、羽生五段に対しては、有望な若手と認めつつ、まだ一人前として見ていない様子がちら
ほら見受けられた。というか、意図的に一人前と認めない発言をしていたようにも見えた。

一番面白かったのが、羽生五段の勝率が話題になったとき。

通算勝率が7割8分で驚異的だと話を振る永井氏に対して、大山十五世名人は同意しつつ、
「10年15年すれば6割5分くらいに落ちますよ」と発言。

流石の大山十五世名人でさえ、24年後に7割2分をキープしているとは想像できなかったので
ある。あの渡辺竜王が通算成績で7割を切っていることからも分かるように、40歳を超えて
勝率7割をキープするのは、常人のなせるわざではない。
参考までに、羽生世代のトップ棋士、森内、佐藤、郷田はいずれも勝率が6割4分くらい。
これを見ても、羽生三冠の勝率が驚異的であることが分かる。

強烈な印象を残した羽生五段の初優勝だったが、23年後にNHK杯戦4連覇で10回優勝という
驚異的な記録を達成した。今期も準決勝に進出しているが、5連覇達成となるのだろうか?


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posted by yamataka at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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