2013年12月31日

2013年の将棋界を振り返る

2013年の将棋界を振り返る

2013年の将棋界は、森内竜王名人の二冠達成、電王戦でのプロ棋士の敗戦など、
いろいろなことがあった。

タイトル戦を中心に振り返ってみたい。

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はじめに

2013年最初の投稿から引用する。

『2013年は将棋界にとってどんな年になるか?
ずばり一言で表すと、「羽生、渡辺の覇権争い」になるであろう。』


この予想は全くはずれてしまった。
途中まではそうなりそうだったのだが…。

では、2013年は将棋界にとってどんな年だったのか?

渡辺、三冠達成

渡辺竜王(当時)が、王将、棋王を立て続けに奪取。
自身初の三冠になると同時に、タイトル数で羽生三冠に並んだ。

さらに、朝日杯、NHK杯と立て続けに優勝した。
この棋戦でともに羽生三冠に勝っており、最強棋士の印象を決定づけた。

この活躍で当然将棋大賞を受賞した。

この勢いで棋聖戦の挑戦者になり、史上初の三冠対決へと進む。

森内、名人防衛

またも挑戦者は羽生三冠。
今度こそ羽生三冠が名人を奪取し、羽生、渡辺の2人でタイトルを分け合う時代に
なるかと思ったが、そうはいかなかった。

このシリーズは森内名人好調。対して羽生三冠は調子を落としていたようで、
森内名人が4勝1敗の大差で防衛したのは意外な結果であった。

羽生、渡辺のタイトル独占に森内が待ったをかけた状態だ。

羽生、三冠対決を制す

史上初の三冠対決として注目された棋聖戦。
渡辺が勝てば四冠となり、真の第一人者となる大きなタイトル戦。

しかし、両者ともに調子を落としていたようで、4月からの新年度で2人ともに
負け越しの状態。

より調子が悪かったのが渡辺竜王で、結果は3勝1敗で羽生棋聖の防衛。
内容も一方的なシリーズであった。

その後、羽生三冠は調子を上げて、王位戦、王座戦と防衛し、三冠を維持した。

ただ、王座戦は薄氷の防衛であった。
中村六段の2勝1敗で迎えた第4局は、終盤で中村六段が勝ちを逃し、
手元まで引き寄せていたタイトルがするっと逃げて行った。

しかし、今まで一度も羽生三冠に勝てなかった中村六段がここまで羽生三冠を
追い詰めたのだから、この1年間の成長ぶりは目を見張るものであった。

羽生三冠は王将戦リーグを6連勝で挑戦者になったのだから、好調を維持していると
言っていいであろう。

渡辺ー森内の竜王戦

竜王戦の挑戦者は森内名人。

森内好調に対して、渡辺不調。この差が出た。

結果は、森内名人が4勝1敗で奪取。渡辺竜王は10連覇を達成できなかった。

このシリーズは森内名人の強さが際立ったシリーズであった。
特に第4局と第5局。
矢倉の同じ形を先手でも後手でも勝つのだから驚いた。
これは負けた方はダメージが大きい。

これで、2強と言われた羽生、渡辺にいずれも4勝1敗で勝ったのだから
充実ぶりが分かるというもの。
これで現在の最強棋士は森内か?

この1年間の七番勝負の結果は以下のとおり。

王将戦 渡辺 ◯◯●◯◯ 佐藤
名人戦 森内 ◯◯●◯◯ 羽生
王位戦 羽生 ◯◯●◯◯ 行方
竜王戦 森内 ◯◯●◯◯ 渡辺

この傾向はいつまで続くのだろうか?
ちなみに、次のタイトル戦は渡辺ー羽生の王将戦。

電王戦

春に行われた電王戦の結果は衝撃的だった。
塚田九段の涙などドラマ制もあり、大いに盛り上がったが、最終局で三浦八段(当時)が
負け、残念ながら1勝3敗1持将棋でプロ棋士の敗戦となってしまった。

次回は雪辱を期してのメンバー選定であり、楽しみだ。
今度はプロ棋士に勝ってほしい。

里見香奈

何と言っても、奨励会三段になったのがビッグニュース。
女流棋士としては初めての快挙である。

ここまでは順調に昇段してきたが、三段リーグは相当厳しい。
三段リーグを抜けて女性初の四段になるかどうか注目している。
是非とも四段になってほしい。

一方女流棋戦では浮き沈みの激しい年であった。
史上初の五冠になって実力の違いを見せつけたかと思いきや、
3連続でタイトル防衛に失敗。二冠にまで減ったが、女流王座戦で勝って、
再び三冠に復帰。

これに関しては、里見女流の調子が悪かったとか、他の女流棋士のレベルが上がった
とか、いろいろな見方があるかと思う。
しかし、私は違う見方をしている。

そもそも、調子が悪いはずがなく、もし調子が悪かったのであれば、奨励会三段に
なれるはずがないのだ。

私は、里見女流は奨励会で勝つためにモデルチェンジをしている最中なのだと思う。
今まで攻め一辺倒だったのだが、最近は受け身の将棋も指すようになっている。

これは、女流棋士の中でのbPを維持するのが目標ではなく、プロ棋士になるのが
目標であり、そのためのモデルチェンジなのだと思う。

それが、女流棋士相手にうまく噛み合わなかったのではないかと私は見ている。
もちろん、他の女流棋士のレベルが上がっている面も大きいと思う。

特にタイトルを取った二人。
甲斐女流二冠は王位戦で、何とA級棋士の深浦九段に勝ったのだから驚きだ。
香川女流王将も力をつけている。

総括

ざっと振り返ってみたが、2013年は渡辺竜王の躍進と失速、
森内竜王名人の充実が印象に残る1年だった。

現在のタイトル保持者は以下のとおり

森内 竜王、名人
羽生 王位、王座、棋聖
渡辺 棋王、王将

名人、竜王というビッグタイトルから遠ざかっているが、誰が何と言おうと、
bPは羽生三冠であると思っている。
2014年も羽生三冠を中心に棋界は回っていくであろう。


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posted by yamataka at 14:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 棋界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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